「想い」





「信じてるから」
その言葉に泣きたくなったのだろう
「あったりまえよ〜泥舟に乗ったつもりで、どーんとまかせとけって」
あわてて「いつもの自分」でごまかした
泣くなんて事、「いつもの自分」ではないのだから
「ソレを言うなら木の船だろ」
あきれたようなあいつの顔
どうか気づかないでくれ。
こんな俺に
「そ、それそれ。んじゃまあ、いこうぜ〜」
でひゃひゃと笑ってごまかす
ごめん、と言う言葉が思わず出そうになった
お前はどんな顔をするのだろう
こんな俺を信じてくれたお前
「信じてる」と笑顔で言ってくれたのに
俺は
こいつを裏切るのだから


「ゼロス・・・裏切るのか!」
コレットを渡して、奴らの信頼は得た。
一つのハードルをクリアーだ。
ただ問題はまだ山積みで
「うるせーな。フラノールでの俺の言葉、忘れたのかよ」
嘘だ
「俺は、強いものの味方なんだぜ」
これは嘘だ。
・・・人の心なんて分かるはずが無い
言葉にしてしまえば、それが「本心」だと思うのは人間だから
だから、喜怒哀楽の激しいお前は
俺の言葉に、きっと怒るのだろうと思ってた。
なのに
「・・・うそだ!俺はお前を信じるからな。信じて良いって言ったのはお前なんだぞ」
なんでそんなに悲しそうなんだよ
他の連中なんて、大なり小なり怒りの表情がでてるのに
何で、お前はそんな顔で見るんだよ
その視線から逃れたくて
「・・・それよりそろそろ行きましょうよ。プロネーマさまv」
俺は、逃げた


くそ
何で俺はこんな事してるんだ?
今までだってずっとだましてたのに
言葉にすると、こんなにつらい
俺はお前の側に戻れるのか?
お前は俺を許してくれるのか?



「先に、行っててくれるか?・・・アイツ、今1人だしな」
塔の罠にはまった仲間を助けてから、俺は告げた
「あなたは・・・?戻って、来るのでしょう?」
「んー。許してもらえたらな〜」
「誰に」とは言わなかった
リフィル様も何も言わなかった
「それにさ〜俺様まだやらなきゃいけない事あるんだよな」
「いつもの自分」で軽く言ってみる
頼むから、早く行ってくれ
あんたらを犠牲にしたと思い込んでる、あの優しすぎる奴の所に
「ゼロス・・・早く戻ってきてよね」
別れるときに、ジーニアスがぽつりと言った
・・・帰れるのだろうか
答えは、返せなかった


許して、くれますか?



目的の物を手に入れて、俺は走った
もう、こんなところに用はない
帰れるかどうかは分からないけど
とにかく、走って、たどりついた
「大丈夫か、ロイド!」
迎えてくれたのは、もう怒りの表情なんて消えてる仲間と
「ゼロス!やっぱり戻ってきてくれるのか!」
怒ったような、笑ったような顔のお前だった
「今までさんざん足を引っ張ってきたからな。これぐらいはやらねーと許してもらえねーだろ」
やっと、本当のことが言えた。
これでやっと楽になれた
これが、俺の「本心」
帰りたい、帰りたかったんだ。
「許して欲しかったら、さっさと一緒に戦え!」
お前が許してくれるなら
いつだって、俺はお前の隣で戦うよ


「ゼロス・・・おかえり」

 ただいま       


                                    end



さ、捧げ物、第2弾です・・・・
こんな物貰ってくれたたまごレンジの2人に感謝です・・・!!!
っぎゃーーーーー、私何書いてるんだーーーーーって感じですね・・・・;;
今から穴掘って埋まってきます・・・(ぇ


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